お知らせ

今月、佐賀県の有田で開催される展示のお知らせです。
有田在住の岩﨑恵子さんとは、亡くなった井上の母・久喜子さんのことを雑誌やテレビで知って手紙をくださったご縁で、「切り抜き通信寺子屋」を受講してくださることに。
お歳のことだけを書いてはいけませんが、93歳から新しいことを始めるられることだけでも心から尊敬なのです。

通信寺子屋が始まる前に有田から高齢者施設や学童保育のスタッフさんと香川までモーネを尋ねてくださって、「切り紙を通して対話できることを有田の地で広めたいんです」「切り紙の対話の種蒔きをしたいの」と話をされて、これまでのモーネのファイルを見ながらいろんなお話をさせていただいた。

90歳まで地元で音楽を教えておられた経験から、好きな日本の歌を60曲を選んで切り紙のテーマにすることに。
恵子さんから最初の切り紙が届いた時、切り紙の表現の柔軟さに、こども達に長く音楽を教えられてたからこその表現にとても胸が熱くなりました。
恵子さんとの毎月のやりとりは、切り紙に選んだ曲の作詞家や作曲家、歌詞の日本語の美しさなど教えられることばかり。
生まれた60枚の切り紙を床に並べた時、紙が音を奏でているように感じて、生きてきた時間が切り紙の表現に滲み出るんだなぁとしみじみ。

「切り抜き通信寺子屋」のやりとりで生まれた60枚の切り紙、それらを展示することを恵子さんの娘さんが企画されて、タイトルや添えられた文章に感激した私はお二人の想いを展のフライヤーとしてデザインさせていただいた。
3月20日(水・祝)と21日(木)の二日間の展示には私達も会場で切り紙のことやモーネの活動のスライドトークをさせていただきますので、お近くの方はぜひお越しください。