今月の展示は、モーネのグラフィック工芸コース9期生・あみちゃんこと網谷三恵子さんの紙に刺しゅうした栞(しおり)の展示。
彼女は、病院のために栞やポチ袋を協力してくれていたり、病棟で選ばれた看護師さんが胸につける『風を起こすバッジ』を病院から依頼されて制作してくれています。
『紙・土・布』でもの作りをするグラフィック工芸コースの卒業制作で、自分は日頃布に触れていないからと、糸で紙に刺しゅうしたことがきっかけで始まった彼女の作品作り。今では米子の'tis Clayさんでも取り扱っていただけるようになったとか。
印刷ではない、紙の上の糸の手触りがあたたかです。
今回の展示は野原を散歩する物語で、四葉のクローバーとタンポポ、小さな虫たちをリクエストして。
できないからをどうすればできるか、マイナスをプラスに工夫して生まれた栞は人と人を繋ぐ小さなメッセンジャーの役割をしてくれています。