四国こどもとおとなの医療センターのホスピタルアートディレクター・森合音さんが非常勤を努める宝塚大学・看護学科の4回生の今年の授業がスタートした。
私は3つのワークショップで関わる。
この看護学科は、「ハートの看護をアートで学ぶ」という日本で唯一の看護と芸術を学ぶ看護学科。
最初の課題は、グループワークで病院内での禁煙のポスターで、視覚伝達を学ぶプログラム。
白黒の紙と新聞紙の黒い誌面、洋雑誌のモノクロページを素材に限定したコラージュワークの課題。
授業が始まってすぐに学生から質問があって、「新聞の赤い色部分を使っていいですか?」と。
たしかにタバコの火は赤で表現する方が伝わるよねと答えた。
ポスターの主旨を伝えてもらいながらの合評。
グループ制作なので、ざっくりっしたラフスケッチ程度かと思っていたけど、仕上がったモノクロのポスターは「実際に病院に貼ったらその役目を果たしてくれる」と合音さん。
アートの表現も出来る100人の看護師さんが来年から病院の現場で働いてくれる。
未来の病院の始まりを頼もしく思う。